おはようございます。こんにちは。こんばんは。
UMECIL代表の梅村です。
今回は、コーチングの現場でよく登場するテーマ——「習慣化」について書いてみようと思います。
■ 経営者でも、プロフェッショナルでも「習慣化」に悩む
コーチングサポートをしていると、驚くほど多くの方が「習慣化」をテーマに挙げます。
それはビジネスの最前線で活躍している経営者やリーダーの方々でも同じです。
人はつい、「習慣化できない=だらしない」「続かない=意志が弱い」と考えがちですが、
実際には、習慣化は誰にとっても共通の難題です。
では、なぜ続かないのか?
これまでのコーチングサポートでの経験を通して感じるのは、
うまく習慣化できない人には4つの共通パターンがあるということです。
■ ① 最初から“やることが多すぎる”
「筋トレも英語も読書も朝活も全部やる!」
このように、最初から5個も10個も同時に習慣化しようとするケース。
素晴らしいことですし、気持ちもわかるのですが、
結果として途中で息切れすることが多いです。
習慣化は、最初の勢いだけでは続かないのです。
最初のおすすめは、「1〜2個から始める」こと。
まずは小さく始めて、「できた」「続けられた」という成功体験を積む。
その成功体験や自信が次の習慣を育てる土台になります。
■ ② 習慣化のハードルが高すぎる
次に多いのが、ちょっと先ほどと似ていますが「いきなり理想形を目指す」タイプです。
たとえば、「毎朝2時間の英語の勉強」「毎日5kmランニング」など。
もちろん意識高く取り組むことは悪くはありませんが、
最初のハードルが高すぎると、心が折れやすくなりますし、言い訳がしやすくなります。
「忙しくなったしな」「ちょっと頑張りすぎたかもな」など。
コーチングでは、こうしたケースに対して
「小さく砕く」という方法をおすすめします。
読書なら、まずは「毎朝1ページ」。
ランニングなら「週1回」でもOK。
小さく始めるだけでも、「自分は立てた習慣化の目標を達成することができる」ということが学習され、
「習慣化できる自分」というセルフイメージが徐々に固まってきます。
これが習慣化の鍵です。
■ ③ 完璧主義で、始める前に止まってしまう
「どんな習慣がベストか、もっと考えよう」「計画表を作ろう」「習慣化アプリも導入しよう」「日記はちゃんといいものを買おうかな」
——こうしているうちに、仕事などが忙しくなってきて、気づけば何も取り組まないまま月日が経っている。
完璧主義の方に多いのがこのパターンです。
いろいろ求めすぎて、実際の行動開始まで行かずに止まってしまうのです。
この場合のコツは、「まずは始めてしまう」ことです。
完璧なプランを立ててから動くのではなく、
動きながら最適化していく。
最初の一歩を踏み出して動き出しさえすれば、
完璧主義な方は完璧であることを自分に求めるので頑張れちゃうのです。
コーチングでは、「仮でいいので、まず動きましょう」と背中を押す役目を担うことが多いです。
■ ④ やる気が起きない
そして最も多いのが、「やる気が出ない」という悩み。
習慣化したいと言いながら、同じ口でやる気が出ないとおっしゃるパターンです。
そしてこのパターンがとにかく多い。
そういう人に限って、
モチベーションさえあればできる、やる気さえあればできると思っているので、
全然動きません。
私がそういった方によくお伝えするのは、
「やる気やモチベーションは“行動した後”に育つ」という考え方です。
やる気がないから行動できないのではなく、
行動しているうちにやる気が湧いてくるのです。
たとえば、ランニングも始める前が一番だるくて、
走り出したら不思議と気持ちが乗ってくる——それと同じです。
掃除する前は超絶めんどくさくても、
掃除し始めたら、このままどんどんやってみようと思えるようになった——それと同じです。
だから、「気分が乗らないからやめておこう」「やる気が出る方法を先に考えよう」ではなく、
「気分が乗らなくても、まず動いてみよう」が正解です。
思考よりも先に身体を動かす。
それで十分なのです。
■ 習慣化は「10%から始めて、100%を目指すもの」
どのパターンにも共通するのは、
最初からうまくやろうとしすぎること、完璧を求めようとすることです。
習慣化は、最初から100%の状態からスタートするものではありません。
10%でも、20%でも構いません。むしろ1%からの出発でもいいくらいです。
続けながら少しずつ習慣化の質も量も上げていけばいいのです。
自転車を初めて練習したときのことを思い出してください。
最初は転びながら、何度もやり直して、いつの間にか乗れるようになっていたはずです。
習慣化も、それとまったく同じ。
大人になっても、最初はうまくいかないのが自然です。
うまくいかない自分を責めるのではなく、「これからだ」と捉える。
それが習慣化のための大事な考え方です。
■ 終わりに:何よりも、「続けやすい設計」を
習慣化の本質は、続けやすい設計です。
習慣化できている人は、続けやすい環境や仕組みをつくっています。
習慣化が苦手な人は、努力や気力だけで戦おうとします。
そして自分には向いていない、無理だと諦めて続けようとしません。
だからこそ、「どう続けやすい設計をするか」を考える。
環境、タイミング、サポート——。
これらを整えることで、
習慣化は“並々ならぬ忍耐と努力がなければ達成できないもの”から“自然とできるようになっていくこと”へと変わります。
UMECILコーチングでも、
習慣化を「意志の鍛錬」ではなく「設計の問題」として捉えています。
焦らなくていい。
10%でもいい。
大切なのは、「今日も少しできた」と実感すること。
そういった日々を続けていれば、気づけば、それが“習慣”になっているはずです。
以上で、
「習慣化」についてのお話を終わります。
習慣化がうまくいかないなあという方は、
少しずつから始めることと、続けやすい設計をしてみると良いでしょう。
「もっと詳しくお話を聞いてみたい」
「自分も習慣化してみたい」
「続けやすい設計ってどうやるの?」
という方がいらっしゃいましたら、是非ともお話をお聞きできればと思います。
無料でオンラインで個別相談会をやっておりますので、
お気軽にお問い合わせくださいね。
そして、あなたの抱えているお悩みや、達成したい目標について、
お聞かせいただけましたら幸いです。
あなたとお話しできるのを楽しみにしています!
UMECIL代表
梅村周平
